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夢を象った音楽にさわれるようになるまで

夢をかたどるにはー音楽と、月と、一度死に、また生まれ変わるまでの豊かな孤独を懐古する時間が必要です。
 夢でしか会えない人がいて、空も地もない場所があり、水の中を泳ぐように空を飛ぶ。聞いたことのない言葉を話し、謎が瞬く間に解け、甘美に恋され安堵する。
 誰もがみるはずの夢。ひとりひとりの夢の世界それぞれに、ある程度の秩序がある。ということは、誰もが眠りの中ひとりで、その人のおとぎ話を生きている。喜ばしい!
目が覚めて、瞼を開くと、1日の幕も開いて、夢が朝になだれこんでくる。ありがたい!
よい夢であろうとわるい夢であろうと、お布団の中で胎児だった時間の彩りを、立ち上がった今に繋げてくれる。呼吸をしようと思う!
 ですから、夢に感謝しないわけにいかないのです。私は音楽と、月と、懐古する時間に恵まれています。【夢みる耳は夜ごと月を包む】は、どうしても象りたい夢に耳をすませた時間です。

 長年にわたり、私の見た夢を美しいと求めてくださり、今回素晴らしい絵を寄せてくださったインバル・ピントさんと息子のベンくん。
想いや背景を汲み取り、世界を作ってくださったSHIMA ART&DESIGN STUDIOの島田さんと小島さん。

聴きだす日常を作品にしてもよしとして、録音に踏み切ってくれた佐藤公哉。

ピアノに魔法をかけてくださった大城真さん。
夢を叶えてくださった海太郎さん。道を拓いてくださった真帆さん。

ご縁を繋いでくださった皆々様に大きな感謝を申し上げます。

 


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